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ルフィって英雄なのかどうか、みんなどう思う?
ルフィって英雄なのかどうか、みんなどう思う?
スーパーマンやスパイダーマンみたいに、あちこち回ってみんなを助けて、危機や自然災害が起きたら何もかも放り出して駆けつけるような、いわゆる“伝統的なヒーロー”ではない。
でも、それでもやっぱり英雄だよ。本人がどう思ってようがね。
ワノ国の連中に、「困ったら俺の旗を掲げろ、そしたら俺が来る」って文字どおり言ってるからな
ただ一応みんなに思い出してほしいのは、あいつ危険な犯罪者を何千人も脱獄させてるからな。
ルフィは悟空と同じタイプの英雄だよ。
あからさまな悪党を探して倒しに行ったり、人を救ったり、圧政を覆そうとわざわざ動き回るわけじゃない。自分にとって大事なものを犠牲にするわけでもない。
でも、目の前でクソみたいなことして問題起こしてる奴がいたら、間違いなく殴りに行く。しかも時には、純粋に戦うのが楽しいから殴ることもある。
ただ、実際に人が苦しんでるのを見たのに「まあ俺の問題じゃないし」で見捨てるタイプではない。
ルフィと悟空って、かなり違うキャラだと思うけどな。
悟空は強くなりたいから自分から戦いを探しに行く。それがあいつの目的だし。
ルフィはワンピースを見つけて自由になりたいだけ。世界のどこか遠くで何か起きてても、知り合いが関わってなかったら、たぶんマジでどうでもいいと思う。
悟空なら瞬間移動してでも戦いに行くだろうけど。
ワノ国で飢えてる人たちに食べ物を分けた時点で、ルフィ自身の定義でもう英雄だよ。
ワノ国の人たちはルフィの友達だから、それはノーカンだろ
まさにそこなんだよ。ルフィの中で“英雄”っていうのは利他的な存在なんだよ。
自分はただ友達と分け合ってるだけであって、それは英雄のふるまいとは違う、むしろ自分の中では“身内びいき”寄りの自己都合だと思ってるんじゃないかな。
ただ、結果的にルフィって「殺しに来ない相手」のほとんどと友達になっちゃうし(殺しに来た相手ですら一部はそうだけど)、友達を助けたり分け与えたりすること自体は誰だってする。
だから本人の感覚では、そこに英雄らしさはないんだよ。
でも、「攻撃してこない相手はだいたい友達」扱いで、その友達を助けるっていうなら、行動としては英雄とほとんど区別つかなくないか?
もし本物の英雄がワノ国に来てたとして、ルフィと違うことをしたと思う?
動機って大事なんだよ。ルフィがそこを区別してるのは、この作品全体や海軍を理解する上でもかなり重要。
たとえば、スモーカー、コビー、ガープ、それにあの絶対的聖人Tボーンみたいな、“善側”だと分かってるキャラたちを考えてみてほしい。
彼らは、世界の市民に安全と繁栄をもたらすには海軍がいちばん有効だと信じてるから海軍にいるわけだ(もちろん、読者である私たちが「実際は革命が必要」と知ってることはいったん横に置いてほしい。彼らは私たちの視点を持ってないから)。
そういう海兵たちは、人を助けるって仕事のために、ものすごい量の腐敗や、奴隷を持つ暴君的エリートや、大虐殺みたいなものまで見て耐えなきゃいけない。
ルフィにそれができるか? たとえ「それがいちばん道徳的に正しい」と信じたとしても、スモーカーが五老星とやってるような会話とか、ガープが世界会議(レヴェリー)やゴッドバレーで見てきたものを、耐えながらその体制の中にい続けられるか?
自分は、ルフィはそんなひどいシステムに耐えるくらいなら、自分の幸福を選ぶと思う。英雄なら残る。でもルフィは残らない。
ここちょっとニュアンスがあるよ。ルフィがワノ国の人に与えたのって、悪党が溜め込んでた食い物なんだよ。自分の食料を差し出したわけじゃない。
ルフィはみんなが腹いっぱい食える世界を望んでる。でも自分の分は自分で全部食いたい。
黒ひげとの違いはそこだよ。ルフィは「みんながちゃんと食えてれば、自分の分に手を出されずに済むから、自分も好きなだけ食える」ってタイプ。
黒ひげは「自分が好きなだけ食うために他人から奪う」タイプ、って感じ。
英雄だよ。ただ、自分が英雄だと認めてもらいたいとは思ってないタイプの英雄。それが皮肉にも、余計に英雄っぽいんだよな。
本人何もしてないつもりでも、勝手に仲間が増えていくのもそこにつながってる。
「ディスクワールド」のキャプテン・キャロットみたいな英雄だよな。
人を引き寄せるのに、その力を悪用しようとはまったく思ってないタイプ。
おお、昔はめちゃくちゃ読書してたんだけど、だいぶ遠ざかっちゃってさ。
「ディスクワールド」を読もうかなって考えてたところなんだよね。おすすめする?
読む価値あるよ。オンラインのアーカイブで無料版も見つけられるし。
読むなら刊行順をおすすめする。「各巻独立してるからどこからでも読める」って言う人多いけど、正直それは違うと思う。
複数巻に出てくるメインキャラたちは、それぞれの本をまたぐ形でちゃんと成長や物語の流れがあるし、世界そのものも一つのキャラクターみたいに変化していく。飛ばし読みすると、その大きな流れをかなり逃すよ。
ルフィの本質って、責任とか称賛じゃなくて自由なんだよ。
その通り。
英雄って基本的には完全に利他的な存在なんだよ。
ルフィは“自分勝手に利他的”なんだ。
そこが違う。
ルフィは英雄ではあるけど、スパイダーマンとかスーパーマンとかキャプテン・アメリカみたいな義務感は持ってない。
*ルフィが考える“英雄像”が、完全に利他的ってだけだよな。
ワンピースって、いろんなタイプの英雄が出てくる作品だし、英雄であることの意味も一つじゃない。
ルフィは英雄的なことはする。でも“英雄であろう”として動いてるわけじゃない。
いや、面白いことにこれは違うと思う。
少なくともドレスローザ編では。ルフィはローに、「ドフラミンゴがあの国をどれだけひどくしたか見たんだから、この国を救わなきゃダメだろ」って感じで言ってた。
あの時は、いつものような自分本位の理由じゃなかった。
たぶんそこって“考え方”の問題だよ。ルフィは自分が気に入らないものを見たら、それを壊すために犠牲も払える。
でも「それが間違ってるから」って道徳で動いてるというより、「自分がそれを気に食わないから」って感じなんだと思う。
自分がいつも思い出すのはシロップ村なんだよな。ルフィは、村そのもののためじゃなく、ウソップを認めてたから守ろうとした。
これは一貫してるテーマで、ルフィは抽象的に「困ってる人を助ける」ために動くわけじゃないけど、感情的に関わってしまえば最後までやる。
ゾウでワノ国を助けてくれって話が出た時も、モモから直接頼まれるまでは一回断ってたし。
これが“英雄かどうか”って尺度でどういう意味になるのかは、自分にもまだうまく言えないけど。
ルフィは英雄的なことはできる。でも英雄じゃない。
ルフィは、無関係な一般人なんて、自分に直接得があることをしてくれない限り気にしない。
自分の目的のためなら、混乱や破壊を引き起こすことにも何の抵抗もない。盗みや嘘だって平気でやるし。
英雄だよ。ただ、自分から英雄になろうとしてるタイプではない。だからこそ、自分では英雄だと思ってないんだ。
ルフィは世界中を旅して人助けをしようとか、誰かを救おうとか思って動いてるわけじゃない。でも、不正や理不尽を見て見ぬふりできるような人間でもない。
ルフィの中では、英雄って“利他的な理由で正義を求める人物”なんだよね。それに対して自分は、「目の前にあって見過ごせない理不尽」に出くわした時だけ動く。
自分から問題を探しに行くんじゃなくて、問題の方に巻き込まれて、それを解決してる感じ。
世界政府がまさにそうで、あいつらの悪事を知ってて、しかも敵対してるのに、別に自分から止めようとはしてない。
エニエス・ロビーも、マリンフォードも、エッグヘッドも、エルバフも、全部ルフィが動いたのは挑発されたからだ。
もし神の騎士団がエルバフに来なかったら、エッグヘッドであんなことがあった後でも、そのままワンピース探しの旅を続ける気だったと思う。
もしルフィが、自分の言う意味での“英雄”なら、世界政府を止めるために積極的に動いてたはず。でもそうしない。だからこそ“英雄”じゃない。
ルフィは、誰彼構わず肉を配るようなことはしないが、肉を持たない人には分け与えるだろう。
最後の一文、めちゃくちゃいいな。全部そこに詰まってるわ
食べ物を人に分ける。でも本人は“英雄”ってラベルを欲しがってない。
ルフィの中では、英雄って肩書きには責任がついてくるんだと思う。
だから、たしかに食べ物は分ける。でもそれは「そうしたいから」であって、“英雄だからそうすべきだ”って義務感からじゃない。
これは文化差かもしれないけど、日本だと“ヒーロー”って、もっと限定的に、スーパーマンみたいな「能動的かつ利他的なスーパーヒーロー」像を指すんじゃないかな。
でも古典的な意味での“英雄”はもっとシンプルだ。力や並外れた能力を持っていて、偉業を成す男。それが英雄。ヘラクレス、アキレス、イアソンみたいなのがその例。
ルフィは間違いなく英雄だよ。大きな力を持って、すごいことを成している男なんだから。
すでにあいつの武勇伝はたくさんあるし、死んだあともそれは世界史の一部として語り継がれるはず。
ルフィは自分の哲学を絶対に曲げない男なんだよ。その哲学こそが自由。
別に“自由のための闘士”ってわけではないけど、困ってる人の苦境にはちゃんと共感できるし、特に自分が気に入ったり信じたりした相手に対してはなおさらそう。
愛してる相手を守るためなら死ねるくらい忠実な人間だし、人を見る目も鋭い。
悪のために悪と戦うような意味での英雄ではない。でも、自分の目的と重なるならちゃんと戦う。そして、たまたまその目的が悪と戦うことになる場合が多いだけ。
大事なのは、この物語がルフィ視点で描かれてるってことだよ。
市民の生活とか、ルフィがボコボコにした海賊たちとか、働いてる海兵たちのことはほぼ無視されてる。もし他の視点から描かれてたら、ルフィはまた違うふうに見えてたかもしれない。
そこってまさにワンピースのメッセージでもあると思う。歴史は勝者が書く。正義は立場次第。英雄とか救世主とかいう言葉自体、あまり意味を持たないんだよ。
クロを倒したのも、ウソップの村のためじゃなくて、ウソップのため。
アーロンを倒したのも、島のためじゃなくて、ナミのため。
クロコダイルと戦ったのも、ビビのため。
多少のニュアンス差はあるにせよ、結局ルフィが戦うのは“少数”のためなんだよ。友達とか、大事な人とか。名前も知らない大勢の人間のためではない。
素晴らしい男だよ。でも英雄ではない。
ルフィって、自分の中では「こういう行動をしたからって別に英雄じゃない、みんな本来そうすべきなんだ」って思ってそうなんだよな。
答えは、場合による。
多くの人にとって、ルフィは英雄だよ。たぶん私たち読者の大半にとってもそう。でも別の人たちにとっては救世主であり、守護神であり、犯罪者であり、テロリストであり、厄介者でもある。しかも、そのどの呼び方も別に間違ってない。
ワンピースって、“英雄であること”を客観的で絶対的な性質としては描いてないんだよね。
重要なのは、ルフィ自身が「自分は英雄じゃない」と思っていて、その理由もちゃんと説明してるってこと。
英雄って、自分がやりたくなくても義務だから善いことをする存在。でもルフィは、善いことをする時でさえ、それは自分がそうしたいからであって、自己都合の理由なんだ。
ルフィは、海に出て“誰よりも多くの人を助けよう”とか“革命を促そう”とか思って旅してるわけじゃない。楽しく冒険したいだけ。
でも、その結果どんどん友達ができて、その友達にとっての英雄になっていく。
だからといって、「本人は謙遜してるだけ」とか「ルフィの英雄観の方が間違ってる」と簡単に言い切るのはフェアじゃないと思う。
「ディスクワールド」は、ドラマ化もされたニール・ゲイマンとの共著「グッド・オーメンズ」でも知られる、イギリスの作家テリー・プラチェットによるファンタジー小説のシリーズ。日本語版は現在絶版状態です。復刻求む!
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海外勢による「ルフィは英雄なのか?」というテーマの議論まとめ。
アンパンマンや水戸黄門といった日本のヒーローの文脈から切り離されるとこういう議論になるのか、という感じです。