スレタイ
『ONE PIECE』は現代の「オデュッセイア」として記憶されると本気で思っている。そして、リアルタイムでそれを目撃している自分たちは幸運だ。
尾田先生が築いてきたものについて、ふと考えていたんだけど、正直、頭がくらくらするくらいすごい。
この物語にどれだけ多くの人がつながっているのかを見ると、本当に信じられない気持ちになる。
毎日、アートや考察や議論を見る。
世界のまったく違う地域の人たち、違う言語、違う文化の人たちが、同じ船に泣いたり、同じ太鼓の音に盛り上がったりしている。
そう考えていたら、突然トラックにでもはねられたみたいに思い至った。
自分たちは今、人類史上もっとも偉大な物語のひとつを読んでいるのだ、と。
先に言っておくけど、コメント欄で突っ込まれる前に言っておきたい。
自分はこれが史上「最高」のフィクションだと言っているわけではない。
あらゆる言語、あらゆるメディアに、他にも傑作が存在していることは分かっている。
『ONE PIECE』に欠点があることも分かっている。
テンポが時々、苦痛なくらい遅くなることもある。
死んだと思わせて実は生きている展開には自分もイライラする。
主人公補正も完全に存在している。
完璧な物語ではない。
でも、その欠点があっても、『ONE PIECE』は他のどんな物語も成し遂げたことがない、あるいはこれから先も二度と成し遂げられないようなことをしていると思う。
技術的に完璧なわけではない。
でも、人々にとって意味がある。
自分にとっても意味がある。
そのスケールを考えてみてほしい。
多くのフィクション世界では、悪役は基本的に主人公が来るまで拠点で何もせず座っている。
世界が静止しているように感じる。
でも『ONE PIECE』では、誰も待っていない。
世界が生きているように感じる。
もしルフィが明日死んだとしても、『ONE PIECE』の世界は回り続ける。
革命軍は世界政府と戦い続ける。
黒ひげは企み続ける。
シャンクスは動き続ける。
クロスギルドは海兵に懸賞金をかけ続ける。
そのディテールの量は恐ろしいほどだ。
複雑な地政学、800〜1000年にわたる歴史、人種間の緊張、政府による検閲、受け継がれるトラウマ。
それらすべてが、ゴム人間の goofy な冒険として隠されている。
みんなに『オデュッセイア』や『西遊記』について考えてみてほしい。
それらは文化全体を形作った叙事詩だ。
『ONE PIECE』は自分たちの世代の叙事詩だ。
多くの人が、25年以上にわたって、ひとつの連続した物語を追い続けている。
たとえば、ブルックがラブーンの仲間だったと明かされた時。
あれは、尾田先生が何百話も前に自分たちへ交わした物語上の約束を果たしたように感じた。
自分たちがついに「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」の正体を知る時、それは単なる宝ではない。
1997年に始まったジョークのオチになる。
この長期的なストーリーテリングのレベルは、他に並ぶものがない。
ここにいることの特権について考えてみてほしい。
50年後、あるいは100年後には、本気で文学の授業でこの物語が研究されると思っている。
未来の世代は、シリーズ全体を1か月で一気読みできるだろう。
もちろん、彼らも好きになるだろう。
でも、彼らには自分たちが感じたものは絶対に分からない。
「虚無月」の苦しみを知らない。
ジョイボーイとは誰なのかを何年も考察し続けた時間を知らない。
一味と一緒に成長していく感覚を知らない。
自分たちはこの時代を目撃した。
自分たちは「つづく」の時代を生きた者たちだ。
ああ、そんなに深い話じゃないと言うこともできる。
ただの海賊漫画だろ、と。
それも分かる。
人生は現実だと分かっている。
仕事、請求書、人間関係、実際の問題があることも分かっている。
「外に出て現実を見ろ」が大事なのも分かっている。
でも、だからこそこの物語には意味がある。
毎週20〜30分だけ、自分たちは自由が絶対の世界へ逃げ込める。
仲間が決して見捨てない世界へ行ける。
どれだけ馬鹿げた夢でも、戦う価値がある世界へ行ける。
今、自分たちは最終章にいる。
終わりが本当に見えてきている。
ただ言いたかった。
この毎週の章を大切にしよう。
船はもう、最後の島のすぐ近くまで来ている。
見られるうちに、この景色を楽しもう。
重要なのは、その質よりも、今後のフィクション作品にどれだけ影響を与えるかだと思う。
『オデュッセイア』、『西遊記』、シェイクスピアの戯曲、あるいはもっと現代のものなら『指輪物語』、漫画側で言えば『ドラゴンボール』といった作品は、ものすごく影響力のあるフィクションで、そこから何千人もの作家が自分の物語のために刺激を受けてきた。
『ONE PIECE』がそれらと同じレベルの文学的影響力を持つものとして見られるのか?
それはまだ、時間が経ってみなければ分からない。
そうだね。
終わったあと、どれだけの若い作家たちが、自分自身の大冒険を書き始めるのか。
冒険ジャンルは最近、少し眠っている感じがする。
ファンタジー作品でさえ、より地に足のついたもの、ドラマ寄りのもの、あるいはグリムダーク寄りになる傾向がある。
『ONE PIECE』が空白を残したあと、その空白を埋めたいと思う人が増えるのかもしれない。
面白い点のひとつは、『ONE PIECE』の同世代である『NARUTO』と『BLEACH』も、それぞれ波紋を起こしていることだと思う。
『僕のヒーローアカデミア』、『呪術廻戦』、『鬼滅の刃』が一番分かりやすい例だね。
ただ、あの2作は『ONE PIECE』よりかなり前に終わった。
とはいえ、『NARUTO』と『BLEACH』が起こした波紋でさえ、フィクション全体に世界規模で波を起こしたドラゴンボールや指輪物語とは比べものにならない。
みんな、もっと本を読んでくれ。
頼むから、こういうことを言う前にもっといろいろ読んでくれ。
ここ30年で書かれたファンタジー小説シリーズの中には、同じくらい、あるいはそれ以上の世界構築を持つものが山ほどある。
家一軒埋まるくらいある。
本当にそれ。
『ONE PIECE』は素晴らしいし、ポップカルチャーや漫画史の中で独自の位置を占めている。
でも古典と比較するのは時期尚早だし、少し舞い上がりすぎだと思う。
古典が古典なのは、1つ目に完結した作品であり、2つ目にその重要性が時の試練に耐え、今日の作品にまで影響を与え続けているからだ。
『ONE PIECE』はまだ完結していないし、その結末が今後の文学への影響を左右することになる。
ひどい結末が、有望だったフランチャイズを、まるで存在しなかったかのようにポップカルチャーの忘却へ追いやることがあるのは知っている(『ゲーム・オブ・スローンズ』)。
『ONE PIECE』がその運命をたどる可能性は低いと思うけど、それでも可能性としては残っている。
おそらく一番有名な例が「中つ国」だろうね。
今日に至るまで、書かれた現代ファンタジー叙事詩として最大のもので、そこに近づけた作品はごくわずかしかない。
同意する。
トールキンは細部へのこだわりにおいて天才だったし、中つ国のためにまったく新しい言語まで作り上げた。
『オデュッセイア』が記憶されているのは、「優れた世界構築」があったからではなく、当時の人々に与えた影響、後世にそれを研究した学者たち、そして何よりも長く続く影響力と遺産があったからだ。
『ONE PIECE』が千年後に同じような評価を受ける可能性を否定するのは馬鹿げている。
何がどのように記憶されるかなんて、誰にも言えない。
たとえばモナ・リザを見てみるといい。
おそらく世界で最も有名な芸術作品だけど、その生涯の大半では偉大な芸術家による目立たない作品だった。
本当に有名になったのは、1910年代に盗まれて、その後戻ってきた時からだ。
何かおすすめしてくれる?
ロバート・ジョーダン『ホイール・オブ・タイム(時の車輪)』
ブランドン サンダースン『The Stormlight Archive』
J.R.R.トールキン『指輪物語』
アンドレイ サプコフスキ『ウィッチャー』
ブランドン サンダースン 『ミストボーン』
テリー ブルックス『シャナラの剣』
フィリップ プルマン 『ライラの冒険』
それから単独作品なら、
ニール ゲイマン『ネバーウェア』
ウィリアム・ゴールドマン『プリンセス・ブライド』
ニール・ゲイマン、テリー・プラチェット『グッド・オーメンズ』
マデリン・ミラー『キルケ』
ガイ・ゲイブリエル・ケイ『Tigana』
あとはニール・ゲイマンかスティーヴン・キングの作品なら何でも。
この中で『ONE PIECE』の世界構築と比較できるのは、『ホイール・オブ・タイム』、『指輪物語』、『ミストボーン』、それからたぶん『ウィッチャー』くらいだと思う。
場合によっては、それらのほうが上かもしれない。
他は?
いや、違うかな。
まあ、挙げられたものを全部読んだわけではないけど、だいたいは違うと思う。
念頭に置いておいてほしいのは、ここで話しているのは世界構築だけであって、他の要素ではないということ。
私はかなり本を読むほうだけど、現代ファンタジー小説で、『ONE PIECE』の質と深さのレベルにあるものは、ジョージ・R・R・マーティン『氷と炎の歌』以外思いつかない。
もちろん『指輪物語』もそうだけど、あれは現代ではない。
他のシリーズにも、同じくらい、あるいはそれ以上の世界構築を持つものはある。
同等の質を持つものもいくつかある。
でもその両方を持っているものは、私が挙げた2つ以外にはない。
ガイ・ゲイブリエル・ケイの作品。
信じられないくらい見事で緻密な世界構築がありつつ、それがキャラクターから注意を奪うことはなく、常に背景として積み重ねられている。
サンダースンのThe Cosmereは、世界構築がもっと分かりやすく前面に出ているけど、広範で深い。
スコット・リンチの『The Gentleman Bastards』も世界構築がすごくいい。
全部おすすめする。
ただ低評価だけして去るんじゃなくて、ちゃんと話に乗ってくれてありがとう。
あなたが挙げたものは全部読んだけど、単純に同意はしない。
もちろん好みの問題はあるけどね。
『Tigana』は美しく書かれていて、本当に引き込まれる作品だと思う。
でも、『氷と炎の歌』、『指輪物語』、フランク ハーバート『デューン 砂の惑星』、ダン・シモンズ『ハイペリオン』、『スター・ウォーズ』、Joe Abercrombie『The First Law』、マーヴィン ピーク『ゴーメンガースト』、『ディスコ・エリジウム』、ジム ブッチャー『ドレスデン・ファイル』、そしてもちろん『ONE PIECE』ほど、自分を引き込むことはなかった。
あなたの言いたいことは分かるけどね。
自分はサンダースンのキャラクター、プロット、全体的な語り口が好きではない。
彼の世界が複雑なのは分かるけど、特に好きではないんだ、笑。
人気があるのは知っているけど、その理由は完全には理解できていない。
スコット・リンチ『ロック・ラモーラの優雅なたくらみ』は本当に合わなかった、笑。
本の語り口や文章、前提、舞台設定はどれも素晴らしいと思う。
でもプロットと脇役たちのせいで、読んだことを後悔した。
後の巻はもっと良いのかもしれないけど、そうではないと聞いている。
実際、年を取るほどワンピースをどんどん高く評価するようになっている。
『スター・ウォーズ』はこれからもずっと自分の一番好きな物語だけど、いろいろな媒体の作品をたくさん愛している中で、ワンピースは個人的には間違いなくトップ3に入る。
どれも納得できる意見だね。
興味深いことに、自分は逆の方向に進んできた。
10年前なら、『ONE PIECE』はこれまで書かれた中で最も偉大な物語だと言っていたと思う。
でも年を取るほど、他の作品と比較するようになってきた。
それでも間違いなくトップ10には入るし、不条理的な語りの使い方では1位だと思う。
『ONE PIECE』は素晴らしい。
でも、もっとよく書かれていて、より優れたプロットラインやストーリーアークを持つ作品は、ほかにいくらでもある。
もし『ONE PIECE』が好きなら、それを踏み台にして、もっと幅広く読んで、他にどんな作品があるのか探ってみるといい。
いくつか名前を挙げてほしい。
もっと良い作品を読みたい。
『ONE PIECE』と同じくらい物語が面白いといいんだけど。
『ONE PIECE』の世界構築が好きなら、『ホイール・オブ・タイム』と『指輪物語』。
ワンピースの面白い能力体系が好きなら、ブランドン・サンダースンかロバート・ジャクソン・ベネットの作品なら何でも。
『ONE PIECE』のキャラクター同士のやり取りが好きなら、タムシン・ミュア『Locked Tomb』シリーズ。
真面目な話、ロバート・ジャクソン・ベネットにはかなり新しくて面白い魔法体系がある。
しかもめちゃくちゃクィアで、反資本主義/反ファシズム的でもある。
史上最高級で、最も愛される漫画のひとつとして記憶されるだろう。
でも、『オデュッセイア』と同等の位置を文学世界で占めることはない。
それはさすがにおかしい。
『オデュッセイア』と比べるのは、ちょっと面白い比較ではある。
『オデュッセイア』が出版されてから2000年以上経った今でも、学校や大学で教えられているのには理由がある。
『ONE PIECE』の影響が100年後にどうなっているかは分からない。
だから、将来の物語作りにどう影響するかを語るのは難しい。
現時点ではかなりうまくやっている。
でも物語はまだ進行中だ。
自分にとっては、ニカ周りの展開が決め手になる。
ナルトみたいに、仲間に自分の力を分け与える展開にならないことを願っている。
待って見守るしかないね。
本当にそう。
特に尾田先生がエンディングを決めきったらね。
結末が、作品の寿命を決めるか壊すかになる気がする。
100%これ。
『ONE PIECE』は自分にとって、これまで読んだフィクションメディア全体の中で、総合的には最高の作品だ。
このスレで反論として挙げられているものの中で、まだ試していない本シリーズはひとつだけ。
『シャナラの剣』だ。
それを挙げた人の他のおすすめも良かったけど、いくつかは過大評価だと思った。
だから、新しく試すシリーズができたのはありがたい。
でもそんな自分でさえ、もししっかりした結末でなければ、自分の「この文学作品を本気でどれだけ良いと思うか」ランキングでは大幅に下がることは完全に認める。
とはいえ、たとえ結末がひどかったとしても、この旅の思い出はきっと愛し続けると思う。
自分は22年間これを読んできたから。
もうすでに歴史になっている、と言っていいと思う。
世界中に何百万人もの読者や視聴者がいて、次の更新を巨大な規模で待っているファンがいる。
グッズは何百万も売れ、人気の抗議活動では麦わらの旗が掲げられている。
たぶん、そのリストはまだまだ続くだろう。
完璧ではないけど、それでもある意味で前例がない。
うん、『オデュッセイア』に似たポストモダンな叙事詩だと思う。
今を生きていて本当に幸運だ。
いや、それはそれ独自のものになると思う。
比較は喜びを奪うものだから……。
ちょっと調子に乗りすぎだな。
海外での『ONE PIECE』ブームは、『ゲーム・オブ・スローンズ』(原作はジョージ・R・R・マーティン『氷と炎の歌』シリーズ)以降のファンタジー・ブームの影響も大きいのかもしれませんね。 ところで、ロバート・ジョーダン『ホイール・オブ・タイム』、「竜王伝説」以外も再販/出版していただけないでしょうか……。
最新記事
- 【海外の反応まとめ】ワンピース 第1183話‟グッドモー人魚”感想・考察
- 【海外の反応まとめ】『ONE PIECE』は現代の『オデュッセイア』として記憶されると本気で思っている
- 【海外の反応まとめ】ドフラミンゴに善良な面はあったのか?
- 【海外の反応まとめ】エネルは多くの人が思ってるほど弱くない……でも神みたいなナルシストではある
- 【海外の反応まとめ】聖書的に正確なワンピース【長文考察】









『ONE PIECE』は現代の「オデュッセイア」として記憶されるのではないか、というスレッドまとめ。
作品のスケール、世界構築、長期連載をリアルタイムで追う体験、そして古典との比較まで、海外ファンの熱量と冷静な意見が入り混じった内容になっています。